家の購入を検討し始めたらすべきこと
憧れのマイホームを手に入れる・・・今は賃貸住宅だけど、子供も生まれて家族も増えたので、家の購入を検討しようかな?と考えた際、第一にすべきことは何だと思いますか?
駅から徒歩何分で、間取りはこんな間取りで、家具の配置まで考えたり、夢はどこまでも広がっていきます。庭に何の木を植えよっかなぁって、考えるのも悪くありませんね。
でも、ちょっと待ってください。本気で家の購入を検討し始めたらすぐに、下記対応を進めることをおススメします。
- 旦那さんの身辺整理(無目的なお金の借方をしていないか?)
- 旦那さんの健康状態のチェック
- 自己資金として準備出来るお金の計算(実際に準備するのは後で大丈夫です)
※奥さんも住宅ローンの借入者として名前を連ねる場合は、奥さんの身辺整理も必要です。
個人信用情報ってなに???
皆さんは個人情報と個人信用情報の違いって分かりますか?
「個人情報保護」という言葉を聞いたことは一度や二度ではないと思いますが、実際にどういうものを指すのかを理解されていない方も多いので説明します。
個人情報とは、
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 勤務先
- その他
など、個人を特定する情報のことを指します。⑤のその他とは、単体では何を表すのか分からなくても、その他の情報と組み合わせることで個人が特定されるもの(例えば健康保険証の番号や免許証の番号など)があります。
それでは、個人信用情報とはいったい何を指すのでしょうか?
それは、ある個人が
- いつ
- どんな借り入れをして(借金をして)
- きちんと返済しているか否か
が一覧になっている情報になります。そしてこの個人信用情報を登録している機関を、個人信用情報機関と言います。
皆さんがクレジットカードを作る際、申込書に氏名などを記入しますが、その裏面に個人信用情報について小さな文字で書かれているんですね。ということは、このクレジットカードの利用情報についても、個人信用情報機関にデータを蓄積されるということなんです。
もちろん、クレジットカードだけではなく、車のローンや教育ローン、カードローンなどの借入に関するものはすべて個人信用情報機関に登録されています。
主な個人信用情報機関は、CICとJICCという団体になります。
無目的なお金の使い方は超BAD
そしてのこの個人信用情報こそが、住宅ローンを借りられるか否かの肝だといっても過言ではありません。
この場合、皆さんがお金を貸すとしたらどちらに安心して貸しますか?
当たり前ですよね、何も好き好んでオジサンBにお金を貸そうとする人はいません。そしてお金を貸す側も、同様の判断をします。
だからこそ、家の購入を検討し始めたら、旦那さんの(奥さんも住宅ローンの借入者として名前を連ねる場合は、奥さんも含みます)
- 無目的な借り入れについてはなるべく完済する(カードローンなどはすべて返済しましょう)
- 「初めてのアコム」や「レイクがあるさー」などの消費者金融の契約があれば、解約する
- クレジットカードの引き落とし日に遅れない
- クレジットカードをむやみやたらに作らない
- スマートフォンの支払いは遅れない
これを徹底してください。もちろん、手元に余裕資金がなければ既存の借入を完済することは出来ませんが、少なくともこれ以上借入れをしないことです。
そして、クレジットカードやスマートフォンの支払いに関しても絶対に遅れないことです。多くの方がスマートフォンの本体を48回払いなどで購入していますが、あれも借入れなんですね。きちんと個人信用情報機関に登録されています。
買い物時にクレジットカードを利用するのは、引き落とし日にきちんと支払いをしている限り問題ありません。ただし、クレジットカードでキャッシングしている(お金を引き出している)場合は問題ありです。なぜなら、無目的な借入れと見なされてしまうからです。
車のローンや教育ローンなどの目的のある借入れは特に問題視されませんが、無目的な借入れは好まれません。なぜなら、お金に対して計画性が無いからなんですね。お金を借入れするということは、目的を持っているか否か、がとても重要なんです。
金融機関は住宅ローンの審査はしない
住宅ローンの審査というのは、住宅ローンの申込者に対して、お金を貸すか貸さないかの判断をすることを言います。多くの場合、金融機関は住宅ローンの審査をしません。
ここで住宅ローンの仕組みについて少しお伝えします。住宅ローンという大きな金額を貸し出す際は、銀行や信用金庫といった金融機関も不安なんですよね、きちんと返してくれるか分からないですから。なので、万が一お金を返さなかった場合、別の第三者からお金を返してもらえるよう保証人を付けたいのですが、今の時代、個人が保証人になるというのは時代にマッチしていません。ですので、保証人になる会社、保証会社というモノが存在するわけなんです。そして、保証会社の審査が通れば、住宅ローンを無事借入れ出来るということになります。
言い換えれば、金融機関はお客様と保証会社との橋渡し的な役割を担い、保証会社の審査が通れば申込人にお金を貸す(融資する)わけなんですね。
私は保証会社で長年勤務をし、住宅ローンの審査案件だけで年間1万件以上の取扱いをしてきました。ですので、様々な個人信用情報を見てきましたが、お金にキレイな方、汚い方、様々です。でも、過去に汚い方であっても、これからキレイになればいいんです。そのためにも、個人信用情報を整える(=身辺整理をする)というのはとても重要な事なんですね。
今回は以上になります。次回は住宅ローンを借りるために(その②)として、個人信用情報の具体的な整え方や申込者の健康状態の重要性についてお伝えします。
それではっ。