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飲酒運転は家庭を壊す

飲んだら、乗らない

これから迎える夏の暑い時期、ビールは最高ですよね?カラッからの喉に、炭酸がキーンと効いて。考えただけで飲みたくなってしまいます。冬は熱燗でキュッとやるのも、おつなものです。

私はお酒が大好きです。でも苦い思い出も沢山あります。

社会人1年目、私の歓迎会を所属部署で開いてくれた際、学生時代と同じように青りんごサワーをオーダーしました。課長からは、「今日は自分の好きなモノを頼んでも良いけど、次からはビールを飲めるようにしておけよ」と言われた記憶があります。

当時、ビールは苦くて苦手だったのですが、いつの間にか

「とりあえずビールで」

になっていました。

お酒の場も好きなので、盛り上がれば盛り上がるほど、ピッチが上がってしまいます。そして翌日に後悔するという負のループを何度も、それこそ何度も経験してきました。

流石に50歳を手前にすると「学び」もあり、そういう後悔は年に1~2回の頻度にはなりました。

そんな楽しいお酒が原因で、一瞬にして身の破滅につながる可能性もあるんですよね。車を運転される方はお分かりになると思います。そう、飲酒運転です。

飲酒運転の厳罰化

飲酒運転による交通事故は、平成18年8月に福岡県で幼児3人が死亡する重大事故が発生するなど大きな社会問題となりました。

この事故は、福岡市の博多湾に掛かる橋の上で、飲酒運転をしていた福岡市職員の男性が他の乗用車に衝突。当時、時速100キロで運転をしており、その反動で追突された乗用車は1メートルもある橋の欄干を突き破って博多湾に転落。被害者の長男(当時4歳)・次男(当時3歳)・長女(当時1歳)の計3人が溺れて死亡した事件で、非常に痛ましい事故でした。

当時、ニュース等で毎日の様に報道されており、一審では懲役7年6か月という判決が下されたようですが、これだけの事故を起こしておきながら短いのではないかという世論も多く(飲酒運転をした男性側も判決を不服として控訴)、最高裁まで争って懲役20年の判決を受け、今も服役しているそうです。

その後、平成19年の飲酒運転厳罰化、平成21年の行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は年々減少していますが、最近は下げ止まり傾向にあり、依然として飲酒運転による悲惨な交通事故は後を絶たないそうです。

飲酒運転による罰則を警察庁のHPで調べましたが、下記の通りでした。

 

【行政処分】

 酒酔い運転(※1)

   基礎点数 35点/免許取消し 欠格期間3年(※2,3)

 酒気帯び運転

呼気中アルコール濃度0.15mg/l 以上 0.25mg/l 未満

   基礎点数 13点/免許停止 期間90日(※2)

呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上

   基礎点数 25点/免許取消し 欠格期間2年(※2,3)

(※1) 「酒酔い」とはアルコールの影響により車両等の正常な運転ができない状態
(※2) 前歴及びその他の累積点数がない場合
(※3) 「欠格期間」とは運転免許が取り消された場合、運転免許を受けることができない期間

【罰則】

 車両等を運転した者

酒酔い運転をした場合

   5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

酒気帯び運転をした場合

   3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 車両等を提供した者

(運転者が)酒酔い運転をした場合

   5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

(運転者が)酒気帯び運転をした場合

   3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

 酒類を提供した者又は同乗した者

(運転者が)酒酔い運転をした場合

   3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

(運転者が)酒気帯び運転をした場合

   2年以下の懲役又は30万円以下の罰金

私の罪と罰

金融機関に就職し社会人としてスタートを切った私は、ある地方の支店に配属されました。

その支店は交通の便が悪く、職員の殆どが車通勤をしており、私もその一人でした。遠隔地から電車で通っている職員は、支店の最寄り駅まで誰かが迎えに行くような、そんな環境だったんです。

私は1年目から飲み会に参加する機会があり、お恥ずかしい話ですが、結構な割合で飲酒運転をしていました。本来は運転代行を利用すべきなのですが、当時の私はお金が勿体ないという理由で、代行を利用しませんでした。

2年目の秋、会社帰りに先輩と2人で「つぼ八」に行き、会社の愚痴などを言いながら飲んでいました。飲み終わって車のエンジンを掛け、先輩を駅まで送るために駐車場を出たところ、後ろからパトランプを付けていないパトカーが来たのがルームミラー越しに分かりました。

「マズイ・・・・」

そう思いましたが、まさか逃げるわけにも行かないのでそのまま車を運転していたところ、パトランプが光り、「前の〇〇〇の車の方、脇に寄せてください」という内容をマイクで言われたんです。

もう、顔面真っ青です。

警察官の方が私の車の窓を「コン・コン」として、飲酒運転の検査をしている旨を言われ、「お酒、飲んでますか?」と質問されました。私は条件反射で、「飲んでません」と言ってしまったんです。すると、息を吹きかけろと言います。もうここまで来たらどうにもなりません。

息を吹きかけ、お酒の匂いがすると言われ、外に出ろと。そして、歩道の所にあった白い線の上を歩けと言われました。真っ直ぐには歩けた記憶があります。その後パトカーの中に入り、吸気検査をしました。よくテレビで放送される、あれです。

警察官の方に言われたのが、

  • 数値が高い
  • 外で白い線の上を真っ直ぐに歩けなければ免許取り消しだった

と言われた記憶があります。それくらい、量を飲んでいたんです。

そこからの記憶は曖昧なのですが、支店の駐車場まで警察官の方が私の車を運転してくれ、ここで休んでいきなさいと言われた覚えがあります。朝起きたら支店の駐車場で、一度帰宅してシャワーを浴びてから出勤しました。

翌日出勤した後、支店のナンバー2である次長に昨日のことを包み隠さず報告しました。烈火のごとく、叱られました。当然ですよね・・・もし、人事にバレてしまうと、懲戒免職です。一発で、クビってやつです。でも、支店長と次長の計らいで、人事には報告されませんでした。

私の場合、飲酒運転の罰は30日間の免許停止と5万円の罰金でした。後日、簡易裁判所に行って5万円の罰金を支払い、免許センターに行って1日講習を受講してきました。

飲酒運転が厳罰化される前でしたのでこの程度の罰でしたが、それ以降は絶対に飲んだら乗らないと心に誓いました。それは罰金などの罰を避けたいというのもありますが、あまりにも他の方に迷惑を掛けてしまい、2度としまいと思ったからです。

運転代行の活用

運転を代行してくれるという、お酒を飲まれる方にはありがたい仕組みがあります。

車で出かけて飲む機会があっても、代行を利用すれば問題ないんですね。電話をすると、大体が軽自動車に乗って2人組で来てくれます。1人は軽自動車をそのまま運転し、もう1人が依頼者を乗せて、その車を運転してくれます。

料金は各都市によって開きがあり、タクシーよりは若干高めに設定されていうようです。

 

代行運転の料金

(参照:グーネットマガジン)

確かにコストは掛かりますが、「安心を買う」と思えば安いモノだと今は思えます。

全てを失う

私は20数年前、飲酒運転という罪を犯しました。法律を犯しました。そんな私が言うのも恐れ多いのですが、飲酒運転は絶対にしてはいけないんですね。飲酒運転は、犯罪なんです。

飲酒運転をすることで、それまで築き上げたきたもの、

  • 家族との仲
  • 会社員としての立場
  • 近所づきあい
  • 預金

こういうものが一気に崩れてしまいます。

罰金という金銭的な罰もありますが、もっと大切なものを失う可能性があまりにも大きいんです。

旦那さんが過去、お酒を飲んで車を運転されるようなことがあったのであれば、もしかしたらこれからも何かのタイミングで過ちを犯してしまうかもしれません。「飲酒運転がバレなかった」という成功体験が、次も大丈夫だと錯覚させてしまう恐れがあります。

ですから、普段から飲酒運転について夫婦間で話し合うことも重要だと思います。あなたも運転するのであれば、相互に気を付けなくてはいけないという抑止力にもなり得ます。

私は自分がしたことを今でも恥じています。大きな事故に繋がる可能性があった私の行動を戒めてくれた、あの時の警察官の方に感謝しています。

「見つからなきゃいい」「バレなきゃいい」というのではなく、そのリスク自体を遠ざける方法を選択することが、大切なんだと強く思います。

私が学生の頃、こんなCMがありました。

せい剤やめますか?それとも、人間やめますか?

これは飲酒運転にも言えることです。

飲酒運転やめますか?それとも、人間やめますか?

それではっ。

 

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