家事は面倒
共働きの方は、旦那さんと家事を分担されている方もいると思いますが、食事を作ったり洗濯をしたりといった主体的な家事は、奥さんが行っているという方が大多数だと思います。
男性の立場から言えば、食事を作るのは好きだけど、洗い物が面倒という方もいるでしょうし、そもそも家事全般が苦手という方もいるでしょう。
つまみも用意され、気持ち良く飲んで、後は寝るだけ・・・・・これは最高ですが、もし寝る前に「洗い物をする」という作業が入ると、今まで気持ち良く飲んでいたのに、それだけで気分が滅入ります。
そう、男性にとって家事というのは全般的に面倒なことが多いんです。(もっとも、女性にとっても面倒なことかもしれませんが・・・・)
妻不在で分かる有難み
私の妻は専業主婦なので、基本的に私は家のことをしませんでした。掃除から洗濯、食器洗いから風呂掃除まで、結婚してからよほどのことがない限り行ってきませんでした。
数年前、妻が人間ドックを受けた際に腸にポリープが見つかったとのことで、1泊2日の入院をしなくてはいけない事態になりました。といっても、短期間ですしポリープの切除だけとのことでそんなに気構えなくて済むなと思っていたのですが・・・・・
入院し、無事にポリープを切除したところ、夜になっても出血が止まらないとのことで、出血が落ち着くまでは入院が必要だと言われました。
私には子供が2人おり、上は小学校高学年、下の子は幼稚園の年中さんでした。短期間であれば食事もスーパーのお惣菜で済ませられますが、先が見えないとなるとそうもいきません。
また、洗濯物もドンドン溜まる一方なので洗濯をしないわけにもいきません。私の母も義母も高齢ですし、少し離れた場所に住んでいるので頼るわけにもいきませんでした。
そんな感じで妻が入院した2日目から、掃除や洗濯、食事の用意まで自分でするようにしました。
ここで活きたのが、若い時に経験のあった一人暮らしでした。
一人暮らしの経験
大学を卒業し、入社した金融機関が地方にあったため、会社の寮に入りました。寮といっても寮母さんなどがいるのではなく、会社で建てたアパートがあり、その1室に入るというものでした。
初めての一人暮らしで自由を満喫していましたが、やはり困ったのは家事全般でした。スーパーで総菜を買って帰ったりしていましたが、毎日それでは飽きてしまいます。ワイシャツも毎回毎回クリーニングに出していると、金銭的にもキツいため、いつからか自分でアイロンを掛けるようになりました。
一時期は実家から通った時期もありましたが、結婚するまでのトータル6年間、一人暮らしをしていました。
東北のある地域に転勤になった際は知り合いが誰一人おらず、休日は何もすることがなかったんですね。あまりにも暇すぎて、近くの市場に魚を買いにって、いかの一夜干しやサンマのつみれ汁を作ったりしたこともあります。
また、インフルエンザに罹った時はとてもツラく、それでも病院に行かないわけにはいかないのでタクシーを拾って行ったこともあります。座薬を出されましたが入れてくれる人もおらず、熱があってダルい身体を床に投げ出し、右手で鏡を持ちながら座薬を入れてました。
6年間の一人暮らしの経験は、生活をしていく上での強さを私に与えてくれたと感じます。
妻の退院
妻は、1週間ほど入院をしました。その間、掃除や洗濯、食事の用意などもすべて自分で行いました。
食事に関しては、ネットで調べれば直ぐにレシピが出てくるので便利ですよね。子供たちにもとても評判が良くて、気分が良かったのを覚えています。ただ、洗い物だけは・・・面倒だったなぁ。
退院当初は私も気を使って家事全般を引き続きしていましたが、いつの間にか妻が行うようになっていました。
ただ、この経験があったからこそ、
そう思いました。
それは妻と別れる・・・ということを想定していたのではなく、単身赴任になった場合のことを考えていました。
家族と離れても
共働き世帯が多くなった今では、奥さんも正社員として働かれている方が多いと思います。以前であれば、旦那の転勤に家族一緒について行きましたが、今は単身赴任も多くなったようです。
その際、一人暮らしを経験している旦那さんであれば、掃除や洗濯はお手の物なはず。食事に関してはコンビニやスーパーなどで「一人用の総菜」があり、困りません。飽きることはありますが、たまに炊事をするくらいは可能だと思います。
何よりも、経験値があるというのが大きいんですよね。初めての一人暮らしは試行錯誤を重ねますが、経験値があれば何年経っても思い出すんだなというのは私自身、実感をしました。
単身赴任も怖くない!そう思っていましたが、会社を辞め起業したので単身赴任をする機会も無くなりました。ただ、今後子供が独立し、妻が友人たちと旅行に行くようなことがあっても、一人でやっていける自信はあります。
一人暮らしの経験が無い旦那さんには、たまに家事をやってもらうことをおススメします。すべての家事を旦那さんが行うことで、どれだけ大変なことか分かりますしね。親や奥さんの有難みを身に染みて感じることでしょう。
私は妻の入院を機に、感謝の気持ちを持てば、関係はより良くなるということを改めて学びました。まぁ、直ぐに忘れてしまいましたが・・・・・
それではっ。