オフィスを借りる
金融機関からの融資を借りることが出来、計画通りに進んでいましたが、1点どうしようか悩んでいることがありました。
働く場所をどうするか?
会社を退職した翌日には法人起ち上げの手続きをしに公証役場へ行きましたが、その時は未だオフィスを借りてはおらず、自宅でパソコンを叩いていました。
自宅では気持ちの切り替えが出来ず、ダラダラと過ごしてしまうこともあり、オフィスを何処かに借りなくてはなと考えていました。しかし、オフィスを借りるとなると当然に家賃が発生します。
個人がマンションやアパートを借りるのと異なり、オフィスを借りるとなると保証金を請求されることがあり、家賃の6か月分必要なんて物件もあります。
起ち上げたばかりの会社ですので、極力手出しは控えたいもの。何か良い案はないかなとネットで検索していたところ、見つけたのが創業支援施設です。
この創業支援施設は、県や市区町村などの自治体で設けている場合が多く、他にも信用金庫などの金融機関が独自に設けている場合もあります。入居期限はおおよそ2年(場合により3年まで延長可)というケースが多いですが、立地が良く設備も整っています。
同様の物件を民間で借りた場合の家賃と比較しても格段に安価で入居が出来ます。
私が住んでいる区にも創業支援施設がありましたので応募をし、区の担当者の方に事業内容をプレゼンして入居を許可してもらい、晴れて創業支援施設に入居することになりました。
創業支援という援軍
ご自分が住まわれている市区町村のHPを見ていただくとお分かりになると思いますが、各自治体は相当、創業支援に力を入れています。
創業支援施設だけではなく、
- 事業資金を借りる際の保証料や金利の一部補助
- 設備資金の一部補助
- 有資格者との相談
他にも、定期的なセミナーの開催など、様々な支援策を取り入れている自治体が多いようです。
私は1人で事業を行っていますが、会社員の時のように誰かに相談をしたりすることは出来ません。もちろん、家族や友人に相談をすることは可能ですが、事業内容を詳細に知っているわけではないので、的確な返答を期待することは困難です。
自分自身が誤った方向に進んでいるかもしれないと不安になった際には、区の相談員である中小企業診断士の方と打合せをするようにしています。
こういった相談やセミナーなども無料で受けることが出来ますし、金銭的な補助金も出ることがあるので、使わない手は無いんですね。
1人きりの仕事場
オフィスを構え、机やいす、パソコンも準備をして事務所を開けた時にはとても喜びを感じました。
決して広くはない部屋ですが、一国一城の主、正にその言葉が当てはまります。しかし、誰もいない、誰の目も無い環境の中で仕事をするというのは、かなり誘惑が多いのも事実。
仕事をしなくても、誰も注意する人がいません。ちょっと休憩・・・と情報サイトを見てしまうと、あっという間に時間が経ってしまいます。
1ヶ月のスケジュールを決め、週のスケジュールに落とし込み、それを1日ごとの計画に落とし込む。社会人1年目の時に教わった計画の立て方を思い返しながら対応する日が毎日の様に続き、それはそれで苦痛でもあります。
会社員の時、業務が山のようにあるのが辛いと感じていましたが、やるべき業務があるというのはある意味では幸せなんだと、起業して初めて気が付きました。
食事をするのも一人、一日中誰とも話さずに黙々とPCに向かっているなんて日もザラです。覚悟していたとはいえ、キツイなと感じる日もありましたが、それも慣れてしまうものなんですね。今では何とも思わなくなりました。
情報は自ら取りに行く
有益な情報は自ら取りに行く、これは何も起業に限ったことではありませんが、特に起業したての時は、様々な制度を利用出来る場合が多く、情報にはアンテナを張っておくべきです。
特に補助金に関しては、
「こんな制度がありますよ~」
と優しく教えてくれる方はいません。
ネットを叩いて、何か自分が活用できる補助金や制度は無いかと調べないと、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
会社員の時のように、本部が丁寧に教えてくれたり、提出すべき書類を出してなければ催促してくれたりということは、起業をすると無くなります。すべて、自分自身で行わなければなりません。
税務署や区役所などに提出する書類も結構多く、説明書を見てもよく理解出来ないケースも間々あります。
それでも、1つ・1つと対応していくことで、実体験という知識が増えていきます。
隣の芝生は青く見える
会社員の時は起業家や自営業者が羨ましく思え、実際に起業をしてみると会社員の方が恵まれているなと感じたりします。
隣の芝生が青く見えることも多々ありますが、1つ1つと経験を積んで、起業家として成り立っていけるように、これからも有益な情報を取りに行きます。
次回は、実際に起業をして2年目に入り、感じていることを中心にお伝えしていきます。
それではっ。
コメント